3枠3番「週刊連載の謎に迫る!」
――1週間の作業スケジュールを教えてください。
――週刊連載を続けるうえで、メンタル面で大切にしていることはございますか?
ストレスはあまり溜め込むタイプではないかもしれないです(笑)。日の光を浴びたり、あまりネガティブなニュースは見ないようにしたり工夫はしていますが、そもそもそこまでストレスを感じていないですね。強いて言えば最近は睡眠時間をしっかり取るようにしています。「人生の3分の1は睡眠時間」と言われているので、8時間寝たらその倍の16時間起きていますね。逆に言えば、寝つきの悪かった日や睡眠時間が短かった日は、起きている時間も短くしてすぐに入眠することで回復に努めるようにしています。僕なりに科学的根拠に乗っ取っているつもりです(笑)。
――週刊連載の辛い部分と楽しい部分をそれぞれ教えてください。
毎週締め切りが横にいるので、プライベートを100%楽しめないというのは少し辛いかもしれません。漫画と全然関係ないことをしていても、頭の片隅に原稿の締め切りがあるイメージです。反対に昔から自分の脳内にしかないものが実際に出力されている瞬間がとても好きです。雑誌に掲載されることもそうですが、定期的に発売される単行本を目にすると、とても楽しい気持ちになりますね。
――漫画家を目指す新人には週刊連載に不安を持つ方も多いです。久住先生はどのように向き合っていましたか?
「意外となんとかなる」と思っていました。漫画を描く前までは「本当に面白いのか?」「本当に完成させられるのか?」という不安がありましたが、実際にやってみると何とかなるんですよね。週刊という連載スパンに関しても同じです。いまだにギリギリのスケジュールで限界が来て「絶対無理だろう」と思うこともありますが、目の前の仕事をこなして、振り返ってみると「あれ?何とかなったな」ということを繰り返し続けています(笑)。連載4年目にしてそんな感じなので、新人の皆さんもきっと大丈夫だと思います!
次週は…「キャリアの秘密に迫る!」
基本的に平日は原稿作業、土日はネーム作業というスケジュールを組んでいます。空いた時間にカラー作業やキャラクターデザインといった、本編と直接かかわらない副次的な作業を進めるようにしています。
一番時間がかかるのは作画です。僕はデジタルだとやり直しが無限に効いてしまうので、ペン入れまでは修正が難しくてある程度諦めがつくアナログで作業しています。失敗すると取り返しがつかないという緊張感をもって臨んでいるので、やはり一番神経を使いますね。